2007.2.2
きのうの新聞に「差別的な魚名32種改めます」という見出しでついに「いざり」ちゃんも「カエルアンコウ」と改名されるようです。前にdiary585でもちょっと書きましたが、結局、魚類学会も各地の水族館でこの「差別的な魚名」を勝手に替えて展示されたりしているなどの「現場での混乱」をなんとかしたいというところなんでしょうか?近く昆虫学会も追随すると言うことなので、言葉の「自主規制」の流れはますます強くなるばかりということでしょうか?ところで、その魚名のなかにバカジャコという沖縄のキビナゴの仲間も変わるというのを見て「バカ」があかんかったら「あほう」も・・・。ということで鳥類学会もこの動きに追随したら「アホウドリ」も改名されることになっちゃうかも?でも、その時この世界最大の海鳥の不幸な過去も忘れ去られることになるんでしょうか?

「アホウドリ」有史以来人間に会うことはほとんど無く日本近海に棲息していました。特に小笠原の鳥島は、アホウドリの鳥山がたつほどの数だったらしいです。人をあまり怖がらなかったのと世界最大の海鳥はその大きさ故なかなか飛び立てず、いくらでも捕ることができたことから「あほうどり」と呼ばれるようになりました。その頃には、随分と数が減り、英名「アルバトロス」は、ゴルフでは、滅多に出ない一ホール-3を「アルバトロス」呼ぶようになりました。

ともあれ、昔の学者さんがかなり乱暴に標準和名をつけたこともひとつの遠因ではありますが、名前を変えることで「差別主義者」ではありませんでぇ。というのは、やっぱりどうも釈然としません。

まぁ、イザリウオにとってはカエルアンコウになろうとそんなことは、まるで、どうでもいいことなんでしょうけどね。

90ミリでとりました。